大竹章子(足利銀行横領事件)の生い立ちや交際相手の阿部誠行の判決は?

P.Cタイトル下
奇跡体験アンビリバボーの画像
   

日本の銀行で起きた三大巨額横領事件の1つ「足利銀行横領事件」を、10月31日放送の奇跡体験!アンビリバボーで特集するようです。

この事件は昭和50年(1975年)7月20日、栃木県にある地方銀行「足利銀行栃木支店」の女性銀行員が、2億1190万円を横領して逮捕された事件。

逮捕された女性銀行員は、同銀行の貸付係だった大竹章子(当時23歳)で、架空の預金証書を担保にするという手口で金を着服し、交際相手の男に貢いでいたのです。

なお、金を貢がせていた交際相手の男なのですが、名前は阿部誠行と言って、同年9月18日、東京・五反田駅の西口で逮捕されています。

一応、この「足利銀行横領事件」は、2人の逮捕で解決済みなのですが、それにしても銀行の横領事件というのは、なぜこうも簡単に出来てしまうのでしょうかね。

そんな今回は、足利銀行横領事件の犯人・大竹章子と、交際相手の阿部誠行の判決や生い立ちについて、迫ってみようと思います。

大竹章子の生い立ち

足利銀行栃木支店から2億円以上もの大金を着服した大竹章子の生い立ちですが、調べてみると、犯罪に手を染めるような環境に育っていませんでした。

大竹章子は、昭和28年生まれなので、生きていれば現在71~72歳になっています。

(当時の大竹章子)
大竹章子の画像

出身は栃木県栃木市の郊外で、姉と弟の3人兄弟。

両親の職業は、実家が田舎だけあって農業をしていたようです。

また、働き者だったという両親は、農業をしながらビール用原料麦の運送業も営んでいたということです。

そんな家庭に生まれた大竹章子は、幼い頃から至ってまじめ。

両親が忙しいときは、ちょっとでも助けになるようにと、積極的に家の手伝いをする子供だったようです。

そして、学生時代はというと、やはり勉強が出来て、成績は常にトップクラス。

出身高校は、栃木県栃木市片柳町にある県立栃木商業高校で、部活はテニス部に所属し、キャプテンを務めていたといいます。

幼い頃から勉学・スポーツに励み、近所でも評判だったという大竹章子は、昭和46年(1971年)4月に高校を卒業した後、足利銀行栃木支店に就職。

貸付係に配属され、3年後の昭和49年(1974年)1月から横領を始めるわけですが、それまでの働きっぷりはまじめで、無遅刻無欠勤。

明るくて手際良く、上司からも信頼される銀行員だったようです。

大竹章子の交際相手は阿部誠行

日本の三大銀行巨額横領事件といえば、1973年の滋賀銀行9億円横領事件、1981年の三和銀行オンライン詐欺事件。

そして、1975年に発覚したこの「足利銀行横領事件」が、今もなお語り続けられています。

横領したのは、滋賀銀行が奥村彰子(当時42歳)、三和銀行が伊藤素子(当時32歳)、足利銀行が大竹章子(当時23歳)と、全てが女性行員。

3人の手口は違えど、横領した金を交際相手に渡していたという共通点があったのです。

そこで、大竹章子に横領させていた恋人の阿部誠行なのですが、本名を明かさず、国際秘密警察員の石村という偽名を使ってだまし続けていました。

2人が知り合ったきっかけは、東北本線の電車内で、阿部誠行が大竹章子に声をかけたのが始まり。

その後、何回かデートを重ね、結婚話を持ち出すなどして、阿部誠行は将来一緒になることを信じ込ませていったのです。

ただ、当時の阿部誠行は結婚して、東京に妻がいたといいます。

恋愛心につけこんだ、いわゆる結婚詐欺。

さらに、別に愛人が3人いたというのだから驚きです。

結局、そんなことも知らない大竹章子は、阿部誠行の適当な嘘にだまされ犯罪に手を染め始めます。

横領の手口も阿部誠行の言う通りにし、延べで63回行った横領の総額は、2億1190万円に上ったのでした。

阿部誠行の生い立ち

まんまと信じ込ませ、大金を手に入れ続けた阿部誠行の生い立ちですが、生まれは宮城県登米郡登米町で、年齢は大竹章子の2歳上です。

父親の仕事は、地元で下駄屋を営み、後に電子工業の工場長に就任。

大竹章子同様、ごく一般家庭に生まれたのでした。

一方、学業の方は大竹章子のように出来たわけではなかったらしく、高校は宮城県立登米高校、大学は東京の立正大学に進学。

ただ、大学入学後は、父親の事業が失敗し、残った家族は関東に移り住んだといいます。

そんな家庭状況の中、阿部誠行はというと、ギャンブルに通いを続け、大学2年で中退。

その後は、千葉の自衛隊に入隊するも、船橋競馬場近くの蕎麦屋に強盗に入り、逮捕されています。

結局、強盗の件では執行猶予判決だったため、懲役をくらっていませんが、大竹章子と知り合ったときは、すでに前科持ちだったのです。

大竹章子と阿部誠行の判決

日本の三大銀行巨額横領事件は、映画「紙の月」のモデルになったりして有名ですが、女性銀行員、交際相手の判決はそれぞれに違いがあります。

滋賀銀行の奥村彰子に下った判決は懲役8年、交際相手の山県元次に至っては、詐欺、横領の最長となる懲役10年が下っています。

三和銀行の伊藤素子は懲役2年6ヶ月の判決で、交際相の南敏之には懲役5年。

そして、足利銀行の大竹章子の判決は懲役3年6ヶ月、交際相手で中日ファンだという阿部誠行は懲役8年が下ったのです。

このように、横領した金額の大きさによって、判決にバラつきがあることが分かると思います。

なお、顔画像は見つかりませんでしたが、阿部誠行の場合は、延べで2億1190万円を手にし、その金で競馬予想新聞の発行を行う会社「国際ユニオン開発センター」を立ち上げていました。

ほかにも六本木にクラブを開店するなど、やりたい放題。

しかし、経営が上手く行ってなかったのか、愛人とともに逮捕されたとき、阿部誠行が所持していた金はわずか250円だったそうです。

足利銀行で起こった過去の横領事件

足利銀行では、過去に何度も銀行員の横領・着服事件が起こっているのでまとめてみました。

・平成19年(2007年)4月発覚ー足利銀行鹿沼支店の女性支店長代理、根上元子容疑者(当時47)が12年にわたり、1億円以上を着服し、逮捕。

手口は、定期預金を持つ顧客名義の口座を無断で作り、それを担保に金を引き出していてたということです。

・平成22年(2010年)8月5日発覚ー女性の支店長代理が江曽島支店および本店営業部在籍時、計44,122,427円着服。

手口は客から書替手続きなどと偽って預った定期預金等を無断で解約し、一部を流用・着服していたもの。

この女性支店長代理は、58歳で病死しているということです。

・平成22年(2010年)8月19日発覚ー45歳の男性次長が新栃木支店在籍時、計2,995,676円着服。

手口は客に対し、融資取扱い手数料が必要であるとの偽った説明を行い、本来必要ない普通預金払戻請求書を徴求して客の預金を払い出し、自身の預金口座に不正に入金していたもの。